友意白雑記帳

だいたい自分用の覚え書き

教育に関するポリシー&抱負

応募者のこれまでの教育活動

修士および博士課程に在籍中、ティーチング・アシスタントとしての経験を積んだ。業務内容は当該科目における教育業務の補佐、具体的には当該科目のレポート課題の作成、レポート採点、一部講義の主催、学生との質疑応答など。また修士課程在籍中に教職に関する単位を取得し、高等学校教諭一種免許状(理科)を取得した。

クロアチアのザグレブ大学にポストドクターとして在籍中、博士課程学生であったDr. Goran Kruzic氏の指導に関与した。主メンターであるProf. Nils Paar氏に次ぐ副メンターとして、同氏の教育および研究指導に携わった。Kruzic氏は2021年3月に博士号を取得した。

ポストドクター時期、非公式ではあるが、英語による学習および研究指導、一部講義やセミナーの主催に携わった。一部の講義ノート等は応募者のホームページ上にて公開されている。http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~tomohiro.oishi/Products.html

大学教育活動に対する抱負とポリシー

英語の重視。応募者はフィンランド、イタリア、クロアチアでの研究経験がある。3カ国とも独自の言語を持つが、大学構内においては英語が共通語として用いられている。英語が不得意であることによる不利益、機会損失は甚大である。指導する学生には、十分な専門技能に加えて、国際化した学術・社会活動の中でも活躍できる英語能力を身に付けさせていきたい。

ICT教育の重視。現代ではあらゆる学術・経済活動において、計算機やインターネットの利用が前提となっている(いわゆるICT化)。そして、これらの情報関連技術に習熟しているか否かで、アクセスできる情報量や経済的機会に大きな格差が生じる。この重要性を十分に認識したうえで、将来の教育活動においては、(1)ICT環境の利用を前提とし、また、(2)学生には専門技能とICT環境の双方に同時に習熟できるような指導方針・内容を目指している.

研究と汎用スキル教育の相乗効果。特にフィンランドのユヴァスキュラ大学に在籍中、大学院の学生やポストドクターに対して、専門教育と並行した汎用スキル(外国語、IT技術、キャリア形成など)に関する講習プログラムが充実しており、感銘を受けた。現地の学生が自身のキャリア形成に対して大局的かつ開放的な態度を持っていた点も印象的であった。大学院を修了する学生の活躍可能性を広げるためにも、この経験を将来の大学院運営に活用していきたい。特に私自身の分野との関係上、情報・計算機関連の教育に貢献したい。

担当したい授業科目: 量子力学、電磁気学、古典力学、物理に関係する数学(ベクトル解析、線形代数など)、数理科学と関係するコンピューター関連科目。英語による授業も可。

大学院における学士指導について。前期の研究計画にも述べた通り、いくつかのプロジェクトは修士・博士課程の研究指導にも適用可能である。着任後は大学院生との協同研究を推進する。