友意白雑記帳

だいたい自分用の覚え書き

多電子系のための相対論的な結合チャンネル法

今日聞いた原子分子の多電子系のための相対論的な結合チャンネル法のセミナー後のメモ(日誌の方にも書いたが)。

HF法とかの内容は核子系とも共通点多い。重金属を含む分子だと、LS分岐が大きいため、Dirac方程式ベースの解法の方が自然。QED補正の入った計算結果もあった。結合チャンネル法は精密。一方で通常のDFT計算は速さが売り。

電子(より一般的にはフェルミオン)の電気双極子モーメント(EDM)は、CP対称性の破れと関連しており、注目されている。理論側の精密計算も需要がある。ただし、現在はまだ実験のエラーが大きい。最近は冷却原子というブレイクスルーもあったが、それでもまだ電子EDMの精密測定は難しい。