友意白雑記帳

だいたい自分用の覚え書き

クロアチアでの日常「口喧嘩」

やっぱりクロアチアでも「マスクがコロナ予防に有効だと確定したわけではない」云々という理由で、マスク着用に消極的な方々がいます。今でも。こちらの流儀では、こんな感じの流れになったら(巻き込まれたら)、居合わせた全員が、その問題について自分なりの了見を述べるのが礼儀なので、俺も何か言います(このあたり、議論は呼吸と食事の次に大事、な文化が見えます)。
 
さて、だいたい俺が伝えるのが「敵はコロナだけではないぞ。」てことです。
コロナウイルスに有効か否かは結構どうでもよくて、ちょっとした風邪とかでも、かからない努力をすることが、現在はかなりの意味を持ちます。風邪以外の他の病気もそうです。共同体の医療リソースを圧迫するのは少しでも避けるのが得策です。ですので、
「そういう意味もあるから、マスクと手洗いとうがいはした方が良い。というかして。」「お前が健康でいてくれるおかげで、助かる人が一人増える(かもしれない)から。」が俺の意見になるわけです。
 
で、ここからが問題なのですが、「これをどう伝えたら納得してもらえるか?」という点にいつも悩みます。ほぼありえない事ですが、仮にこちらの意見が完全に、事実として正しかったとしても、それ自体で納得を取り付けるのはほぼ不可能です。どちらの意見が正しいかの判定基準(物理学における実験結果)が存在しない、あるいは存在したとしても、俺と相手が共有できていない場合、明確なWin-Loseの形での決着は不可能です。有り得るのはお互いに認め合えて握手して別れるWin-Winか、「消えろ!」「この石頭が!」と言い合って別れるLose-Loseかの2通りです。後者の場合は拳での交渉に移行することもあるかもしれません。物理学会なんかの議論と違って、この種の口喧嘩では、客観的正しさが粉チーズ以下の価値しか発揮できない場合もしょっちゅうです。「お前の言いたいことは分かったが、気に入らないから却下だ。」となってしまっては失敗なわけです。
 
まあだいたいの場合、俺が「コロナのことは放っておいて、マスクは他の雑菌を防ぐ効果があるらしいから、余裕があるならオススメだよ。うがいもそうだよ。」「今の状況では、病院なんて行かないで済む方が絶対に良いんだから、俺は気を付けているよ。」と言えば、みんな納得したふりをしてくれます。心の底での真意は知ったことではありませんが、少しずつ分かってもらえれば良いなと思ってます。(でもたまに、英語やクロアチア語話したくない日は適当に切り上げてる、、、。)
 
尚、本当にマスクがウイルスに無効か否かは、個人的な判断は保留しております。あしからず。